この夏、ニセコに国内で東京についで2都市目としてカウパレードがやってきます。カウパレードとは、世界中で開催されてるパブリックアートイベントです。用意された等身大の牛の模型に、選定されたアーティストがそれぞれデコレーションを施します。出来上がったカウは、開催期間中、町のいたるところに設置され、公共アート展示として、たくさんの方に楽しんでいただきます。展示期間が終わりますと、カウはオークションにかけられ、そこで集まったお金は難病で苦しむ子供たちえの支援金となり寄付されるというチャリティーイベントでもあります。道内だけでなく、道外からも、アーティストが参加しています。個性豊かな47体のカウを、ぜひニセコで夏をお過ごしの際はお楽しみ下さい。
カウ制作期間が終わり、アーティストが仕上げたカウがどんどん運び込まれてきました。道内だけでなく、果ては大阪まで、日本全国各地で制作されたカウも無事に回収されヒラフにあるニセコプロモーションボード内、サンスポーツランドの敷地にずらりと並んでいます。6月22日までのお披露目のあと、それぞれのカウに土台などの設置準備が施され、7月の開催に向けての準備に入ります。
(筆者の)ひまわりのカウ(タイトル=朱夏)【朱夏】とは、ぎらぎらと照り付ける真夏の太陽を感じられる、本当に暑い日、という意味で、日本の真夏日を想像して制作しました。真っ赤な太陽で覆われたカウの顔、濃い青空、照り咲くようなひまわりに、周りを飛ぶてんとう虫。(てんとう虫の中に一匹、サングラスをかけてるファンキーてんとう虫がいるので探してみてくださいね)
しつこくて申し訳ありませんが、もう一体、運ばれています(筆者の)カウ、その名も【Cow-Bu-Ki】、こちらは駄洒落といえばそれまでですが・・・和を意識して、歌舞伎のカウを制作しました。隈取、見得を切った目、和装柄、おこぼ(鼻緒付)に歌舞伎鬘。鬘はとても苦労し、羊毛を染色し、乾かした後にネットにくくりつけて作りましたが、4ヶ月間雨風に耐えられるかが課題です。日本の雅を表現できているかはわかりませんが、目立つカウなので、どこかで見かけたら思い出してください。
あらゆる個性的なデコレーションのカウによって埋め尽くされた景観は圧巻でした。どのカウも制作者の想いが感じられました。ペイントされたカウがほとんどですが、くり抜いて何かをつけていたり、鏡を貼り付けていたり、シールのようなものでデコレーションしてある牛もいましたよ。
まだ、制作されているカウ、トップコート待ちのカウも少なくですがいますので、すべてのカウが見れるのは7月になってからのお楽しみ。開催されますと、すべてのカウが載ったマップや、カウパレード専用アプリなど、巡るのをお助けしてくれるツールも用意される予定ですので、楽しみにしていてください。