長い間ニセコで愛されてきたエゾシーフードが、新しく二号店を出す場所として選んだのは・・なんと伊豆。夏は海に来る人たちで溢れる、雪国ニセコとはちょっと対照的な場所。
お店の名前も、エゾシーフードから、エゾシーフードサマーに変わり、以前は活魚料理屋として営業していた建物を譲り受け、今年の6月にOPEN。6月から9月までの夏季限定の営業をする。
180度のオーシャンビュー、と、直接海から汲み上げる生簀。ニセコにこられるお客様が魅せられたものと同じ新鮮なシーフードを、海辺のもっとカジュアルな雰囲気で楽しんでもらいたいというオーナーの想いが詰まっている。
「6ヶ月ものニセコの長い冬の終わりに行きたくなる夢のような場所」と語るのは妻であり、7年間エゾシーフードオイスターバーニセコのシェフでもあるタカオカケイコさんと一緒にレストランをオープンさせたオーナーのジェームズギャラガーさん。
「ローカルの海好き-ダイバーだったり、ヨットだったりビーチを楽しむ人だったり-が、デッキシューズやボードショーツ、ウェットスーツのまま楽しく夏を過ごせる場所のひとつとしての空間を作りたかった」
二人にとって、伊豆という場所は、海岸線、シーフード、海と密着したライフスタイルがある理想的な場所。あらゆるシーフードが捕れる駿河湾は東京の名だたる名店へ出荷される伊豆の中でも、有名な場所として知られる。地元で捕れるものとしては特にしらす、金目鯛、トコブシ、高足蟹などが有名だが、ジェームズはニセコ店を人気店へと押し上げた北海道産も引き続き使用していく予定だ。
「もちろん、刺身のような新鮮な海鮮を使ったメニューはこのエリアではたくさんあるので、もっと海外向けのメニュー、例えばガーリックシュリンプやイカ墨のパエリア、アクアパッツァなど、火を通したメニューも展開していくつもりです。もちろん、地元のシーフードをたくさん使うとともに、ほたてやサーモンなど、北海道からの”輸入もの”も使っていこうと思っています」
「新しいお客さん、新しい業者さん、初めて会うシーフード。新メニュー、真新しい器具、新しいスタッフ。ここまでこぎつけるのはとても試練だったけれど、今はすべてに満足している。レストランの内装も、180度のオーシャビューもサンセットとシーフードを楽しむには最適の場所だと思っている。」
ニセコを拠点としているスキーヤーやボーダー達は冬の営業がなくなるのではないか・・・と思われるがそれは心配無用。二人は伊豆のサマーを閉店したあと、2015-2016のスノーシーズンには戻るつもりだ。それまでは、新鮮な蟹、冷えたビール、海水浴を楽しみに伊豆へ行ってみるのもいいかもしれない。